「一般的に知られているメーカーのイメージと、歴史やプロダクトが織り成す思想はかけ離れている」っていうのがあると思うんですよ。
例えばロレックスなんてその典型で、あれは極めて真面目すぎる実用時計だという事を知っているのはマニアだけ、みたいな。
で、もう一つこういう「かけ離れたイメージ」が先行しちゃってるのがカルティエなんじゃないか、と。
○一般的なカルティエのイメージ→(ロードスターとかつくってる)洒脱でモダンなブランド
○でも実際は→「古典の権威」
ですよね?
こういう「■■と思われているが、実は△△だった!」っていう面白さは、この世に溢れていてホント枚挙に暇がないんですが
コイツ↓はそういうエッセンスたっぷりだったんじゃないか、と。
ロトンド ドゥ カルティエ クロノグラフ。
いや、カルティエ・ウォッチャーでも近年のコンプリケーションや限定コレクションとか見慣れている層には、この時計は退屈に感じるかも知れませんが。
そうではなく、むしろ逆にあんまりカルティエとか知らない層には「物凄く斬新!」に映ってるんじゃないか?
「カルティエってこういう時計をつくるところだったんだ」と。
自社クロノグラフムーブメントで、今コレを出すことにはそんな意味があるように思えてならないんデス。