キツツキと白鳥【ミューレ・グラスヒュッテ】

一時期、グラスヒュッテの名を冠する件に関して海の彼方でもめてたらしいミューレ・グラスヒュッテですが、その後も順調に新作が入荷しているのでどうやらこの件はカタがついたと考えてよさそうですね。

ていうか、最近やたら新生したかの様に元気はつらつ!

そもそも、時計を購入する事を決定する主な要因(レア物以外で)は、
○デザイン
○コストパフォーマンス
○技術的背景
の三つだと思うのですが、ミドルレンジでミューレ・グラスヒュッテのバランスが際立っているのが目立ちます。

特に去年開発されたウッドペッカー(キツツキの意)レギュレーターと名付けられた独自の緩急針調整機構を搭載した機種。
なんともマニアックなポイントではありますが。。



お値段は従来とほぼ据え置きだし。

同様の目的を持った調整機構って考えればスワンネック(白鳥の首の意)がありますがパネライやランゲ&ゾーネなどのハイレンジの時計にしか搭載されていなかった事を思えば、このミューレの独自開発はクリーンヒットになる必然性は確かにあります。

また、グラスヒュッテは戦時中大量のパイロットを作ってきた影の歴史もありますから、ミューレがそうしたジャンルに本腰を入れやすい地の利もあるでしょうし。(事実、バリエーションが多いデス。)

この地味な改良と進歩が、ミューレ・グラスヒュッテ特有のしぶとさの土台である様に見えマス。。

ミューレ・グラスヒュッテをもっと見る

魔法学校ヴィクトリノックス

スイスで歴史の古いメーカーとは、必ずしも時計メーカーばかりではない訳でして。。

スイスといえば「アーミーナイフ!」なミリタリー好き、アウトドア好きな人も数多く。
そういう人には今では時計メーカーでもあるヴィクトリノックスの名前は、より親しみやすいものである事でしょう。

おかげさまで125周年。
記念のビデオはまるでハリー・ポッターの世界であるかのごとく。



原始的なツールであるが故の売上げ安定感も好要因のようで。
スイスだけに「地の利」もあるのがミソ。


GMTモデルなんかもあったりする。。

「丈夫」「信頼性」なんかのイメージがあらかじめ定着している強みがあるので多くの説明を必要としない。
時計好きが考えるよりも市場に浸透するチカラが案外強いのかもしれません。

グラスヒュッテオリジナルのYouTubeマーケティング

YouTubeによるマーケティングで最もうまくいってる機械式時計のメーカーは多分ジャガールクルトなんじゃないか。。と思うのだが。。

スウォッチグループのグラスヒュッテオリジナルが自社の紹介動画をアップしてました。
ほとんど見られてませんが「日本語」で。



ちょっと直訳っぽいですね。
「唯一無比」はユニークにかけて使われたんでしょうが、「真に独創的な」の方がぴたっとくるでしょうし。
少なくとも日本語で「グラスヒュッテオリジナル」と検索した時にこの動画に行き着けるようにはしておく必要があるかと。

ドイツに博物館を作るほどの熱の入れようがあるのだから、マーケティングにもう一工夫すればもっと飛躍できる気が。。


グラスヒュッテオリジナルの在庫状況

やっぱこの中ではシックスティーズ、ですかね。


グラスヒュッテオリジナル セネタ シックスティーズ / Ref.39-52-01-02-04 【新品】

印象力、アリ【MOVADO】モバード マスターコレクション

現在日本で手に入るモバードは、アンティークを除いてはほぼ「ミュージアム」のみといえますが。
実はモダンなクロノグラフなんかも現行であったりするのですが、いかんせん歴代あまりにもマニアックすぎて、市場的に成功を収められなかったところがあるわけで。。

そんな中、12時位置にドットのみというシンプルなミュージアムのみが生き残ったのは、時間の神秘に思いを巡らせるとき、誰しもその起点であり分岐点である12時もしくは0時に否応無く注視してしまう、という時代を超越した思考の潜在的な動きを表現したが故、といえるかと。

Movado Master.jpgこれはその「存在と時間」の表現ラインを引き継ぐモバードの新作、マスターのメンズ。
トノー型ケースにギザギザのべゼル。センターオフのバーインデックスとローターにMのイニシャル、と「ミュージアムという歴史的快挙なデザインを生み出したモバード」という立ち位置を明確に主張。

勿論、12時位置には百毫ドットが鎮座してる。。
じっと見入ると少なからず瞑想作用があるので、運転中とかはご注意を。

市場への攻撃対象を、ヒトの持つ思考の潜在領域に絞りつつあるモバード。
マニアック性は到底治んなさそうですね♪
超能力を信じて疑わない人には、唯一の選択肢でもありますので今後も静かに世界で生き残るサダメかと。

サイキックメーカー モバードの現在
タグ:モバード

自分は軍属でありますから【Glashutte Original】セネタ ナビゲーター パーペチュアル・カレンダー

グラスヒュッテ・オリジナルの特徴は、1にも2にもグラスヒュッテ時計の伝統的な時計作りの技法を踏襲している事に他ならんのですが。。
「エッジの効いた企画」というのもココの武器ではあると思いマス。

glashuettePP.jpgこれは次期バーゼルで正式発表されるセネタ ナビゲーター パーペチュアル・カレンダー。

そもそも原型であるセネタ ナビゲーターもほとんど日本にゃ来ないだろ!っていう突っ込みは置いといていただいて。。

直接的なライバルであるリシュモンのランゲ&ゾーネは「大戦」を想起させるグラスヒュッテーパイロットの時計は作らない。(第一IWCがパイロットは得意分野でもあるし)
しかし、ドイツパイロットの世界〜とりわけてグラスヒュッテの名を冠するもの〜には激しくニッチな要望がある事もまた事実。
一部のマニアが、グラスヒュッテーチュチマに反応してしまう様に。。
スウォッチグループの狙いは恐らくココにあるものかと思われマス。

ビッグデイト、ムーンフェイズ、月表示、曜日表示に加えて12時位置のインジケーターはパワーリザーブではなく閏年カウンター。

まごう事なき複雑時計でありますから、非常に高価な時計なのですが「非リュクス」の急先鋒として独自の地位を確立しそうな異色作でアリマス。。

もっと「グラスヒュッテ・オリジナル」を研究する

だんでぃずむ再考【CHAUMET】ショーメ ダンディ

というわけで年が明けたのでお正月らしい時計の3回目。

今年は「個人的な価値観の細分化がおもいっきしすすんで、『大衆』という概念が消滅する年」だと踏んでいるので、のびのびとおもいっきしニッチで、思いつかないようなものを。。と。

で私のチョイスはコレ↓


(画像クリックで販売店にいけます。)

グランサンクの一つであり、現LVMHグループに属するショーメ。。
時計マニアだけの視点からみると「ややナンパな」時計と映ることは百も承知ですが。

ダンディシリーズのSSブレスモデルに共通する非対称の美意識は、エディ・スリマンとかも案外影響うけたんでねえのか?と。あ、そういえばディオールもおんなじグループか。

あえて、これがダンディと言い切ってしまう潔さと、時計がファッションアイテムの一つとしてうまく機能するように控え目につくられたデザイン。
しかもなんか地味なところがまた、良かったりする。。

ショーメ、くるかも、デス。。

「ショーメ 時計」の検索結果
タグ:ショーメ

その街は巴里【Van Cleef and Arpels 】ヴァンクリーフ アンド アーペル Une Journee a Paris

来年は開催も早いのでSIHHの方はすでにプレ・モードな訳デスが。。

2008年にロマンティック・コンプリケーションという方向性で活路をひらきつつあるのがヴァンクリーフ アンド アーペル。
グランサンクの強みを活かした方向性で、ムーブメントはジャガー・ルクルトが担当。

この方向性での新作は、前作に続いて巴里がモチーフ。今度は街並みですが。
une_journee-pink.jpg
七人の女性陣と子供一人が、24時間かけてゆっくりと巴里の街を闊歩する、てな具合。

で、そこにハイジュエラーとしてのセッティングが活きてくる、と。

巴里といえばピアジェもココにこだわったのを出していたのが記憶に新しい。
ファッションの原点ともいえるところだけに、各社原点回帰の様相をかいま見ることができます。
かつてナチス占領下であってもカルティエとかは営業を継続してたそうな。。。