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名工の布陣【GOLDPFEIL GENEVE】ゴールドファイル・ジュネーブ

ゴールドファイル、といってもやっぱり思い浮かぶのは革カバンであって、機械式時計にはあまり関係なさそうですが。。→ゴールドファイルのバッグ
(現在では、ユングハンスの輸入元がココの日本法人)

最近あまり活動してない模様ですが、ゴールドファイルには独立時計師協会メンバーとのコラボ企画によるウォッチメーカー、ゴールドファイル・ジュネーブがあります。

こちらが本社サイト
何がスゴいってこのメンバーが。。
○スヴェン・アンデルセン
○ヴィアネイ・ハルター
○アントワーヌ・プレジウソ
○ウルヴェルクのバームガルトナー兄弟
○ブルーのベルナルド・レデラー
○現ブランパンのヴィンセント・カラブレーゼ
○この人は知らないんですがフランク・ジュチ

と、ハリーウィンストンのオーパスシリーズとも見劣りしない陣容。

もともとゴールドファイル自体が「どんな高度なテクノロジーも職人の感性には劣る」という事を会社の哲学として持ってきたところ故にこれほどの陣容となったのでしょう。

哲理そのものを会社の経営に置き換えてしまうところがドイツ人らしい。。

個人的には再飛躍を望みマス。。

時の連環の完全な姿【PIERRE KUNZ】ピエール・クンツ インフィニティ・ルーピング

時計というものは、場合によっては個人の考える「時間の姿」というものを映し出したりするものなわけですが。。

infinity-looping.jpeg以前からワンハンドモデルの持つ「時間の非分割性」というものに魅かれていた筆者にとって、このピエール・クンツさんのインフィニティ・ルーピングはある意味衝撃的デス。。

花が開いたかのようなぐるぐる渦巻きの表示を折れ曲がりながら赤い先端が表示していく、という「いまだ誰も考えなかった」表示方式。

感動したキヒラ デザイン ウェブさんとかはこの表示方式をわかりやすくするためのフラッシュムービーまでつくちゃってる、という。。

キヒラ デザイン ウェブさん製作のフラッシュムービーはコチラ

分表示まで可能な変則ワンハンド、と考えるのが妥当かと思われマスが、偶数と奇数の時間のインデックスを二重の同心円にすることでルーピング、というのは、レトログラードに哲学性を見いだしていたクンツさんならではの発想なのでは?と。

薄ぼんやりと「時間とは曼荼羅のような姿をしているんだろうなあ」とか考えていた筆者には、そのものズバリを見透かされたかのような衝撃デス。。

「ピエール・クンツ」の検索結果

遊ベル重鎮【ANDERSEN-GENEVE】Montre à Tact Poker

スヴェン・アンデルセンさん、といえば独立時計師の草分け的存在であり、いわば今日独立時計師が自由に創作できる礎を築いたパイオニア、でありマス。。

永久カレンダーの権威でもあり、品の良いワールドタイマーや個性的なレトログラード、オート・マタ搭載モデルもあるのですが、意外にディスク回転型の針無しノーハンドにも凝った作品が多くあったりします。

andersen2008.jpg近年も積極的に新作を発表しており、その境地はもはや円熟を超えて「遊び」の領域。。

わんちゃんがポーカーしている文字盤の下にカードの絵が流れてくるノーハンド。

時計論、というとややもすれば眉間に縦じわを寄せつつ、昨今の市場爛熟を悲憤する向きもあったりするのですが、コレは「まあ、そんな肩肘はらんと。。」と穏やかに語りかけてくる様な気がするんですよね。
スヴェン・アンデルセンさんをして、デス。。

コンバンワ!ヴィアネイ・ハルター、デス。。

のどかな村の一室で、やおら革ジャンから白衣に着替え。。。
何故か計器だらけの部屋。
どこか虚空を見ているような三白眼。。
しかしユーモアセンスがありそな。(フランス語ぜんぜんわかんないですが。。)

そう、この人こそ最もヤヴァイ時計師の一人、ヴィアネイ・ハルターさんデス。


後半、スウォッチ総帥のハイエックさんが出てきますが、マアそれはおいといて。

カベスタンウォッチもCADでつくられたとは思いませなんだ。。
デザイナーさんとの打ち合わせとか、イラストとか走書きっぽいものをもう少し覗き込みたい衝動に駆られマス。。

「万能のキャビノチエ」の脳に去来したイメージは一体いかなるものであったのでしょうか。

混沌(カオス)ノムコウ【Romain Jerome】ローマン・ジェローム タイタニックDNA ヴァーティカル・トゥールビヨン

2008年最大の問題作は、恐らく日本に入ってくるのがむずかしいコレではないか。。。

「奴はヤヴァイ」と感じる時計師にヴィアネイ・ハルターさんという人がいるんデス。
もうとにかく通常の時刻表時では満足できない感アリアリの。
ハリーウィンストンのオーパスシリーズでは、現在独立したマキシミリアン・ブッサーさんに認められ、ちょー奇天烈なオーパス3を担当。時に2003年。

他にも色々クリエイションを重ねているのですが、数年前にジャン=フランソワ・リュショネさんとカベスタン・ウォッチというのを出してるんですわ。
実はリュショネさんという人、かのタグホイヤーのモナコV4をデザインしたりする独自発想のお方。。
カベスタンってのもチェーンを使った駆動方式だったりするかなりなブツなんですが、異才×異才の甲斐あって22000ドルでも即完売!

ところが、話はココで収まらない。
このカベスタンをウチでもやってよ!ってことなのか、あの昼夜しかわかんないダブルトゥールビヨン※をつくってしまったローマン・ジェロームが!
しかもタイタニックDNAのシリーズで。。
垂直トゥールビヨンのおまけもつけとけ!!

rj-cabestan.jpg異才の三乗の結果、かくあい成りました。もはや語る術を一切寄せ付けないところまで行ききった感がございマス。

この清々しい解放感は、カオスを突き抜けたが故のもの。。

「8の字固め」は永遠に【Gabor Kanabe】8ダンス

「8の字固め」ー死神と恐れられた名レスラー、ジョニー・パワーズのフィニッシュホールド。変形の足4の字固め。全盛期のアントニオ猪木を苦しめた技。ちなみに当時の実況はまだ古館伊知郎氏ではナイ。。

と、思わず跳んでしまう様な衝撃的なものがまた一つ。8dance.jpg8ダンス、と名付けられたこの時計はチューリッヒ生まれのGabor Kanabeさんがつくったもの。

こんな風に動くようですよ。

きゃはははははっ。

ちなみにムーブメントは2892A2なんですが、文字盤は木製!というこだわりの23本限定。

数字の8にこだわるのはジャケ・ドローくらいかと思っていたら、いるんですねえ。。
ブルーのレデラーさん、とかとちょっと通じる神秘的なヤツです。

ますます意気軒昂【DANIEL ROTH】ダニエル・ロート クロノグラフ・パピヨン

現在に至るトゥールビヨン流行りの火付け役、とも言えるダニエル・ロート。。

資本的にはブルガリ・グループの傘下にありますが、その独自性はますます強固なものとなっているようです。

これは2008年度の新作。
danielroth.jpgパピヨン・クロノグラフなのかクロノグラフ・パピヨンなのか、判然としないのですが、とにかくモチーフは「チョウチョ」。

積算計がジャンピングアワーを挟み込む珍しいレイアウト。
分表示はレトログラード。

ロートの代名詞とも言えるこのケースに機械式のギミックがうまく統合されています。
クラッシックでありながら、どこかモダンな雰囲気。

同じグループのジェラルド・ジェンタ新作のパーペチュアルカレンダーを発表しており、こちらも強烈。

母体であるブルガリの好調を示すかの様なエネルギー。
この二つの工房をもって、エルメス+ボーシェの超高級路線と争える布陣ですな。


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