二つの針は失われた【Bell&Ross】BR01ターンコーディネイター

動機まではわからない。。しかし何故かなんらかのメッセージであるようにも思える針無しの時計。
コンパスが「完売」だったのか、続編的にベル&ロスからノーハンドモデル=ディスク回転型の新作が出てきてます。
turn-coordinator-watch.jpgBR01シリーズに組み込まれたターンコーディネイター。随分と洗練された、戦闘機前面出しのスタイル。

垂直に伸びた指針で時間と分を読み取るスタンス。人が時間というものに知らず知らずにもってしまう時針と分針の組み合わせというイメージを一瞬にして砕くのが特徴です。
時間を目的のための要素にしか見ない、というスタンスとでもいいましょうか。。ある意味デジタルよりもデジタル的な。

時間を読み取る、という目的は同じなのにこうも表現方法が異なるというところになんともいえぬ驚きを感じる人に向く時計ですね、こういうタイプは。

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将来までの過去【URWERK】ウルヴェルク UR-CC1 キングコブラ

リーマンショック以降も生き残りそうな(超)高級時計メゾン、ウルヴェルク。。
オーパス5をハリーウィンストンに提供した他、ゴールドファイルにも時計製作の実績があるのはすでに書いた通りですが、最近社内の様子を対外的に公開するためのビデオを作った模様。



海外サイトでは過去にガレージメーカー然とした光景だったのが、現在は人材、設備など着実に揃ってきているようです。

しかし、そろそろサテライトアワー以外のウルヴェルクも見てみたいようなあ。。と思っていたら遂に新作が登場!

ur-cc1.jpgコードネームを「キングコブラ」というこのUR-CC1は時間を水平に表示するジャンピングアワーと、分もまた水平なレトログラード、背面の秒表示もまた水平に、とリニア表示にこだわりまくってるところがウルヴェルクらしい。。

構想そのものは1998年からあったそうなのですが、正に「時が満つる」のを待って完成したプロジェクト。

やや裏話的には商品化としてはウルヴェルクが初めてとなるこの完全リニア表示、実は過去に同様のコンセプトを持った機械式時計は存在します。意外な事にパテックフィリップ銘で。。

アンティコルム最高落札額のワールドタイマーを創ったあのルイ・コティエによるもので1959年にプロトタイプのみが完成し、そこから「誰一人手を付けなかった」ジャンル。

様々な哲学的思索を巡らすお伴になりうるのはサテライトアワーシリーズと同様ですがメカニカルな面白さよりも、よりシンプルで純度の高い時間概念を考察したい人はむしろこちらの方が好みに合うかもしれません。


老舗マニュファクチュールのノーハンド【VACHERON CONSTANTIN】ヴァシュロン・コンスタンタン マスク

機械式時計の顔、というものを考えた時、最も斬新なデザインをつくろうと思えば、やはりノーハンド=針無しディスク型になるのかなあ、と。。

masque.jpg2007年発表の、ヴァシュロンのマスク。「なんじゃこりゃあ!」と叫んでしまうほど意表をつくエキゾチックなお面がボンっとフェイスに鎮座しちょります。中国、アラスカ、コンゴ、インドネシアって。。


初め、単なる特権階級の行き過ぎた異文化趣味か、と思っていたら、実は4枚ディスクノーハンド自動巻の前衛スタイル!
お面の四隅にある表示窓で日付、曜日、時、分を表示します。

思いっきり意欲作じゃないですか!


類型的に陥りがちな時計デザインの世界の限界を打ち破るべく「可能なベスト」を模索するヴァシュロン。。
創業250年を超え、300年目へのチャレンジは現在進行形の模様デス。。

人気出過ぎ!らしい。。【SCHAUER】シャウアー デジタル3

ヨルク・シャウアーさんのモノ作りのポテンシャルには、「限界というものがないのか?」と感じさせるのが2007年新作のデジタル3。。

digital3.jpgぱっと見、誰がどう見てもLED表示のクウォーツかと思いきやなんとれっきとした機械式時計!”光っているように見える”ように作られたノーハンドのなのデス。。

画像元であるシャウアーさんのサイトには「早くとも2008年のデリバリー」とあります。


デジタル3、というからには”デジタル1”とか”デジタル2”とかもあったんでしょうが、すぐ売れてしまうためかネット上ですら見た事ないです。

ちなみに予価は115万5000円の50本限定。

入手に相当な執念と忍耐を要求される、そんな時計デス。。

秒表示もデジタル方式【CHRONOSWISS】クロノスイス デジター

機械式でありながら、針を持たない時計は数種類あるのですが、秒表示までデジタル式、というのはクロノスイスのデジターよりほかに現在ないのではないかなあ、と思いマス。

digiteur.jpgデッドストックの角型オールドムーブメントを採用した限定モデル。めったに日本に入荷はありませんが、時折ちらほら入荷情報がありますね。実売110万円ぐらい。
三つの窓の上が時間、真ん中が分、一番下の表示窓が秒表示担当。コレがチクタクと動いて秒表示。。。静かな驚愕モデル、と言うところがこの会社の時計らしさを感じます。
グッとシェイプしたケースデザインが美しい。


機械式で針無しデジタル表示の時計は19世紀からある古典なのだけれども、「ココマデやる!?」という卓越ぶりで時空を超えてオリジナルな意匠としてしまうラングさんってやっぱ時の巨人なんデスね。

針のない機械式時計【ORIENT】オリエントスリースター

シンプルな時間表示の方法としてワンハンド・モデルのような方法とは違う可能性を追求すると、針を持たないディスク回転型も一つのジャンルとして成立しています。

例えていうならジャンピングアワー+ジャンピングセコンドのような機構ですが、案外古くからあって有名どころではIWCが19世紀にこの機構の懐中時計を作っていたりします。

このジャンルは高級ラインもいくつかあるのですが、似たところで一番ネット上で目にするのはオリエントのスリースターかな?

どうやら1970年代にこのタイプの流行はあったようです。
初心者向け、とありますが。。。
イヤイヤ、マニア向けだとおもうんだけどね。