私がピアノの前に座ると【ランゲ&ゾーネ】リヒャルト・ランゲ パーぺチュアルカレンダー テラ・ルーナ

美しい広告文を見た。
恐らくそのコピーの原型は、ケープルズの「私がピアノの前に座るとみんなが笑いました。しかし弾き始めると。。」という所謂ピアノコピー、である。
クラッシックなコピーではあるが、この「情景を脳内に浮かばせる言葉の力」はハンパない。

私の見たそれは「情景を思い浮かばせるのではなく、好奇心を強烈に刺激する」というパターンに進歩させたものである。
商品は2014年SIHHで発表されたランゲ&ゾーネ、リヒャルト・ランゲ パーぺチュアルカレンダー テラ・ルーナ。価格は2138万円(予価・税抜)。

その広告文は以下の様なものである。
【写経開始】

「理論的に不可能、ということがあります。
たとえば、一本の腕時計に永久カレンダーとムーンフェイズ表示を搭載し、
そこに太陽と地球と月の位置関係まで示しながら、
時計としての視認性を犠牲にしない。

そんな時計は作り得ないというのが定説です。
あくまで、理論上は。」

【写経終了】



リヒャルトランゲの在庫状況

永遠への琴線 ランゲマティック パーペチュアルカレンダー

例年、年明けは「めでたさ」を感じさせる時計のことなど書いているのだが、今年は「気品のある金無垢」でいこう!と決めて行き着いたのが、ランゲマティックのパーペチュアル。


ランゲ&ゾーネ ランゲマティック パーぺチュアルランゲ&ゾーネ ランゲマティック パーぺチュア...
さすがに新品ともなれば車と変わらん値段ですが。。

スイス時計の優美さとは趣きを異にするザクセン流儀の厳かさが、ややもすると「浮ついた」雰囲気になりかねないピンクゴールドのケースとよくマッチしてます。

時計とは最終的に「永遠」を志向するものだ、というパーペチュアル派のもう一つの極限の姿である事は間違いない。

アウトサイズデイトもポテンシャル全開、ランゲマティックの一つの特徴である特許ゼロリセット機構を搭載。
なによりオフセンターのゴールドローターが高級性を強烈に主張。

実用するコンプリケーションという意味でも、隙のない完成度。

とはいえ何より、笙とか琴とかに良く合いそうな「和とのマッチング」に違和感なさそうなのがランゲの神秘、でアリマス。。

ランゲ&ゾーネ

蘇るたましい【ランゲ&ゾーネ】No.42500

SIHHがリシュモンの祭典である以上、ランゲ&ゾーネからも幾つかの新作が出てはいますが。。
最も注目されるのは8年がかりで成し遂げられた時計師ジャン・シルバ氏によるグランドコンプリケーションの復刻、かと。

42500.jpg1902年に5200マルクで売られた複雑時計は当時の家一軒分のお値段。
ミニッツリピーター×スプリットセコンドクロノグラフ×パーペチュアルカレンダー。中身は持ち込まれたとき既に復旧不可能に近いほど損傷がひどく、最新鋭の設備を持ってしてもミステリーなところが今もってあるほど、とか。

強烈かつ恐るべき持続的な情熱でもって、今回披露するところまでもってきたようです。
このあたりの共感は時計師の方でなければ独占できないもの、かも。

ランゲは「驚愕」を伴うブランド。
その任は今回も見事に果たしたようですね。

「ランゲ&ゾーネ」の検索結果

稀有なる重厚【ランゲ&ゾーネ】リヒャルト・ランゲ

一体、消費者は何をもって「高級時計を『高級』と感じるか?」というテーマはあんまし語られた事ないような。。

人によっては「完成された様式美」であったり、「秘められた宇宙観」であったり、時には「複雑なメカニズムが紡ぎ出す精密さ」であったり、とその答はひと様々なのですが、「えもいわれぬ重厚感」を具現した時計でリヒャルト・ランゲの右に出るものはあるんでしょうか?


ランゲ&ゾーネ【宝石広場】【新品】【NEW】ランゲ&ゾーネリヒャルトランゲ232.032【送料・代引...

そもそもあんまり入荷本数が多い時計ではないので見た事ない人も多いかも。

新生ランゲ唯一のセンター三針。

聖域を持つカラトラバでもなければ、非パテック系スイスでもないザクセンの美。

確かダブルスプリットの改造ムーブメントだったと思いマス。
じっと見てると吸い込まれるので注意を必要としますが。。

視覚にアピールするだけでなく、まとった重厚感より生ずる伽羅のような「芳香」を放つ数少ない時計。

マイスターの技、きわまる、極まる。。

ランゲ&ゾーネをもっと。。

まず破壊ありき ランゲアンドゾーネ ツァイトヴェルク

既に一部では賛否両論を巻き起こしつつあるランゲアンドゾーネのツァイトベルク。。
zeitwerk.jpg見ての通り、ジャンピングアワーとジャンピングミニッツに、パワーリザーブとスモールセコンドという独特の表情。

否定的見解の根っこは「ランゲらしくない」という主観に基づくものですが、その「ランゲらしさ」の破壊こそ、これをつくった目的に思えてならないんですが。。

ランゲの持つ重厚な雰囲気は、それ自体が魅力ではあるもののソコからの発展性に乏しい、という弱点があったのは確か。
それを一旦離れた時計でありながら、明らかにランゲの血を引くモデル、を作りたかったんじゃないか、と思いマス。。

勿論、酒のつまみにもなるムーブメントのシースルーバックは健在で、バレルは特許取得済みの技術の塊。

新たな地平を切り開くための戦略的な橋頭堡。
この一手が効力を発揮するのは、案外早いのかもしれません。

現時点でのランゲ&ゾーネ

我らは得手に帆をあげて ランゲ&ゾーネ リヒャルト・ランゲ プール・ル・メリット

本日、6年何ヶ月ぶりかに景気が悪化したとの見解が発表された訳デスが、景気とは万人にとって平等なものではナイ。。

ザクセン文化に源流を持つランゲはプリSIHHでプール・ル・メリットの新作を発表しています。
prrmrt.jpgプール・ル・メリットの名を冠するのはこれが三つ目。はじめは1994年のトゥールビヨン、二番目は2005年のターボグラフ。今回はシンプルな三針モデルであるリヒャルト・ランゲの名を与えています。(とはいえ今回はスモールセコンドとなった上、ベースムーブメントもどうやら異なるようですが)

その共通項はいうまでもなく、古風なフュジー機構=平たく言えば鎖引き。博物館から取り出してきたかの様な、メカフェチ満足度高し!な。。かろうじて鎖が見えてます。

概観はシンプルなのですが、中身は大変な事になっている、というトレンドを押さえているとも考えられる。
昨今流行りであったガジェット趣味に対するアンチテーゼか?

いずれにせよ、得意分野を極度に開発、特化してますな。

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角形グラスヒュッテ様式【A. Lange & Söhne】ランゲ&ゾーネ カバレット トゥールビヨン

ランゲにつきまとう「硬質感」。。
それこそがランゲの魅力である、という向きの方も多いのでしょうが、その中でキャバレーを意味するカバレットは異色の存在といえます。

独逸ザクセン地方に伝わる、グラスヒュッテ様式の純粋なる後継者として4分の3プレートやゴールドシャトンなどの特徴を連綿と語り継いでいる訳デスが、スウォッチグループのグラスヒュッテ・オリジナルにはない角形ムーブメント。

lange.jpg角形になってもランゲはランゲ。ワインのあてにすらなるという様式美は健在デス。
今回はトゥールビヨンにツインバレルの5日巻き。
去年の31日巻き※に比べればインパクトは薄れますが、ランゲらしさはこういうシリーズの方が分がありますか。

とにかく「愛でたい」という欲求をこれほどかなえるモノは、時計以外を見渡してもそうそうあるものではございません。
愛でたい、愛でたい。。

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