息づまる精緻【Patek Philippe】パテック・フィリップ Ref.5175

パテック175周年記念、ということでいくつかのモデルが発表された中、最も話題を集めたのがRef.5175。
「パテック史上最も複雑」という20の複雑機能。
もう単に「鳴り物」とは言えない、構想・開発に7年、製作にさらに2年の大作。

プロモーションビデオは10分ほどあるのですが思わず見いってしまいました、


職人さんがムーブメントを組み立ててるところで、息が詰まる。。

全世界わずか7本の制作。
うち一つはパテック・フィリップミュージアムに直行。
残る6本は265万USドルで売り切れ必至。

それが宝と名の付くものなら【PATEK PHILIPPE】パテックフィリップ カラトラバ Ref.96

機械式時計において真に宝と呼べるものはパテックの蔵に眠る、という「パテック原理主義」。
そもそも、その後のものはいわば劣化コピーに過ぎぬ、という信奉者の根拠の核となるのがRef.96。

確かにそのスタイルがその後の腕時計におけるエレガンスの原型となっているのは動かしようもない事実かも。



18KイエローゴールドのRef.96。
ドルフィンハンドに砲弾型インデックスのオーソドックスなスタイルですが、黒文字盤がぴりっと雰囲気を締めています。

ルクルト・エボーシュではなく、自社製造となったムーブメント、Cal.12-120のモデル。
当世の流行では非常に小さく感じる31ミリケースですが、時計の美しさに永遠を垣間見たい趣向のある人には、かえって魅力的に映ることでしょう。

移ろいゆく。全て。【Patek Philippe】パテックフィリップ Ref.5235 レギュレーター アニューアルカレンダー

全ての企業は平等に進化する宿命を持つ。完成された世界観を持てば持つほど、その企業は大きな苦しみを内在するのかも。。
パテックのRef.5235を見ていると、ふとそんな事を思ってしまうのでした。

ref.5235.jpeg

アニューアルカレンダー付きのレギュレーター、という実に珍しい構成。
ガンギ車とアンクルにシリコンベースの素材を用いるパルソマックスに加え、ヒゲゼンマイもシリコンベースのスピロマックス搭載と中身も新技術。

マイクロローター付きの31-260 REG QAは毎時23,040振動という微調整に次ぐ微調整の香り。
意味深長な「ハック機能」を搭載。

これは明らかにパテックの新規顧客獲得を目指した戦略的モデル。
ポイントは「アピールポイントの分かりやすさ」にあります。

王者といえども苦労するのではない、王者であるからこそ苦労するのだ。
もの言わぬ機械が雄弁に語りかけてきマス。。

パテックフィリップ

真の盟主であるために【PATEK PHILIPPE】パテック フィリップ

パテックの近年の大きな変化は、何といっても「ジュネーブシールからの離脱」。

とはいえ、一介の時計ミーハーにすぎない筆者にはその真意は計りかねるところでありました。

完成された美学への「お墨付き」として付与されるジュネーブシールを、何故わざわざ自分から捨てるのか?

しかし反面、この「お墨付き」スタイルって外野には非常に退屈に映った、というのは正直なところ。パテック原理主義を体系的に学んだ訳ではない、マーケットの大部分は同じような印象を持ってたんじゃないか、と思う。

もっと、平たくかつ言いにくい事を言うなら「ランゲにあるような熱情(エンスージアズム)を感じるメッセージが、パテックから時折にしか受け取れないのは何故?盟主なのに。。」。

こうした、素人然とした感覚を吹っ飛ばしてくれるのが、真の盟主の証。
ジュネーブシールを全く不要、と判断してしかるべしってのがコチラ。

PP.jpg
燦然と輝くパテックフィリップシール。

すいません。。
私が間違ってました。。。


パテックフィリップ

総合芸術inスティール【Patek Philippe】パテック・フィリップ Ref 59520A

パテック・フィリップのスプリットセコンド、といえばアンティコルムに時折出品される超絶レアピースしか記憶になかったんですが、2010年はクロノグラフ集中攻撃のようでスプリットセコンドも3種類新たに出てきてます。

5950A.jpg中でも注目なのがこの5950A。
通常このクラスの複雑機構には、ゴールド系かプラチナが多いんですがこのモデルはステンレス・スティール。(これにパーペチュアルカレンダー付きがプラチナケースの5961P)

自他ともに認める総合芸術の具現者が世に問う究極のステンレス・エレガンス、というところでしょうか。
あまりにも完成されすぎてて刺激に乏しい、と見ていた人に特に効果的であるのかも。
この新型ケースといい、明らかに挑戦者のスタンス。ー今までの自分自身に挑戦しているのか。。

別格なのにアグレッシブ。すげ。


★「パテック・フィリップ クロノグラフ」の検索結果(楽天)★

理屈越えの領域【PATEK PHILIPPE】パテック フィリップ カラトラバ

「父から息子へ」というイメージにハマるほど最強のプロモーションが存在するとは思えませぬ。。

パテックのイメージ広告はモノクロの父と子の写真が多いのですが、海外オークション会場を舞台にした動画もあったりします。
やはり、ここはカラトラバを投入。



なぜか、何故パテックがオークションに強いのかがわかってしまう説得力はほぼ反則に近いものがある、という。。
「それやられちゃあな。」

かくして、パテックブランドはますます強固なものとなり、独自の開発路線に経営資源を集中する事が可能となるわけで。

それもユーザーが抱く「父から息子へ、そして孫へ」というイメージを形成する事に注力した結果なのかも。
本妻、強すぎデス。。

「カラトラバ」の検索結果

頂点ってやつデスよ。。Ref.5971【PATEK PHILIPPE】パテック フィリップ

「やんごとなき」人々のためにパテック フィリップは存在しマス。。
ラグジュアリーモデルがコレほど造形美を放つのもただパテックのみ。
(実用時計のメーカーは、ラグジュアリー創ってもあんまし魅力ないですもんね。)

Ref.5971.jpg手巻きコラムホイールのクロノグラフにパーペチュアルカレンダー、のグランド・コンプリケーションにバゲットダイアのセッティング。
勿論ケースの素材はプラチナ。
Ref.3990の後継でありRef.5071のリプレースとして2007年バーゼルで発表されたのがこのRef.5971です。

古より連綿と繋がれてきた意匠を踏襲しつつも完成されたラグジュアリーピースとしての別格オーラ。

豪勢な様式美、とでももうしましょうか。。

こういうのってやっぱパテック フィリップ にしかつくれないんですよね。