2009年のセイコー、といえば後世36000振動のグランドセイコーや世界同時発売となる高級機アナンタの発表で賑やかだった年、と位置づけられそうではありますが。。
コトを日本市場という場に限定するなら、二代目となるブライツ フェニックスは実に重要な役割を果たしそうです。

コレ↑は2009年4月23日発売予定で現在予約中のSAGK001。
コラムホイール(=ピラーホイール)搭載でありながら20万円代ということで話題を呼んだ初代ブライツ フェニックスですが、二代目はさらに垂直クラッチを追加。
しかもお値段は実売20万円代前半、という驚異。
このモデルの価格、在庫状況はコチラ。ムーブメントは、日本初登場となる8R28。
以前にもちょっこっと書きました※が、このムーブメントは海外モデルに限定版として2008年に登場しています。あれはいわばテストパターンというか、本格的な投入の前に行われた計画の一部、として解釈してよさそうですね。
これにより、高級クロノのトレンドである「コラムホイール×垂直クラッチ」搭載ムーブメントを列強の中堅機と同価格帯で提供しようとする目玉企画。
そもそも世界初の垂直クラッチ採用のキャリバー6139は、諏訪セイコーが創りだし、セイコー5に搭載されていたもの。
今となっては高嶺に咲く花扱いではあるものの、一般的なスポーツモデルがあっても不思議ではない。それができるのはこの地球上でセイコーを置いて他には無い訳デスが。。
デザインにも凝っており、
反転色のインダイアルモデルがSAGK003。

押さえるべきポイントはもう一つあって、それはこの時計が40ミリ径であり、初代フェニックスよりも少し小さい事。
このサイズをベストだと感じる人も多いハズ。正に日本仕様だということ也
。
戦略的ムーブメントである8R28は2009年9月発売予定のアナンタの機械式クロノグラフにも搭載されますが、こちらは世界向きってハナシで46ミリ径。
(アナンタにはスプリングドライブ搭載モデルもあり、アナンタシリーズで考えるなら本命はむしろこちらかなとか思う訳で)
デザインは他にも
レッド文字盤で2トーンのSAGK005
と、
爽やかブルー文字盤のSAGK007の計4種類がラインナップ。
ブレスモデルのザラツ研磨や大きめリュウズなど凝った仕様も健在。
ミドルレンジのクロノグラフとしては、全く死角というものが見当たらない。。
つくづく思うに、SEIKOは挑戦者に回ったときの闘争心にズバ抜けたものがあります。
「世界は変えることができる」そういわんばかりの。